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アナリストレポート拾い読み(1月7日)
【野村證券】
2008年の中小型株は株価大幅上昇は見込みづらいものの、景況感の悪化を織
り込んだバリュエーションや需給面から、07年の安値を割り込む動きは想定しづら
いと指摘。年前半はレンジ内での株価推移で、年後半には景気の持ち直しを受
けて上昇基調に入ると予想。2008年上期を睨んだ銘柄としてロックフィールド、小
池酸素工業、今仙電機製作所、山九を紹介しています。
【日興コーディアル証券】
2008年の日本株を取り巻く環境は、1~3月期をボトムに4~6月期以降改善の
方向に向かうと指摘。需給面ではSWF(ソブリンウェルスファンド)が日本企業のブ
ランド、技術力、出遅れ感、バリュエーションに着目した動きをとることが期待でき
ると解説。2008年日経平均株価の予想レンジは1~3月が15000~17500円、4
~12月が15000~19500円に設定しています。
【みずほ証券】
VIXやABCP金利が落ち着いていることや、米金融セクターのアンダーパフォーマン
スが一巡したことを受け、世界の株式市場の焦点が「金融市場の混乱」から「景
気減速・後退」に移った可能性をがあると解説。相場が安定を取り戻す可能性は
高まりつつあるとコメントしています。
【リーマンブラザーズ証券】
米国投資家のセンチメントは2000年以降ワースト3の水準にまで低下し、ボラティ
リティーの高い日本、韓国、台湾、メキシコ、ブラジルは短期勢中心に益出し、空
売り拡大が始まると予想。1~3月は米景気後退とサブプライムショック終盤戦の影
響で日経平均14000円台前半を想定しています。
【ゴールドマンサックス証券】
消費財セクターのレポートをリリース。同証券では2008年は引き続き原材料高に
悩まされるとの見解で、値上げを発表している企業は対小売の側面からも保守
的な業績予想にならざるを得ないと指摘。ベストバイアイデアとして、海外での成
長が期待できる東洋水産、ユニチャーム、味の素、ユニチャームペットケア、飲料業
界の再編期待ではダイドードリンコを紹介しています。
【クレディスイス証券】
化学セクターのレポートをリリース。2008年化学業界のキーワードは、「原油100ド
ル下でのコスト競争力」との見解で、芳香化学品を手がける企業や、米国でエタ
ンクラッカーから生産される誘導品を手がける企業などを投資対象として推奨。個
別では信越化学工業、三菱ガス化学、宇部興産をピックアップしています。
【日興シティ証券】
日本株投資戦略では、日本株の最大のリスク要因は 「中東情勢の悪化→世界
的な株安→円高」と指摘。同証券では投資アイデアとして、資源価格上昇のリス
クヘッジから国際帝石、住友金属鉱山、三井物産、三菱商事を紹介。また、戦
略的にテルモ、エネルギー価格上昇のメリットがあるJR東日本、M&Aに積極的な
JTはディフェンシブ株の中で相対的に魅力が高いと解説しています。
【UBS証券】
2008年の小売業界は、賃金上昇と競争緩和が進むことで収益モメンタムが上昇
すると予想。個別推奨銘柄として、セブン&アイHD、ファミリーマート、高島屋、Jフ
ロントリテイリング、ゼビオを取り上げています。