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東京株式市場では朝9時から11時30分までの市場取引を「前場」と呼び、前場の取引終了後から午後12時30分に取引再開される「後場」までに1時間の休み時間があります。日本株金融マーケットでは、前場にどのようなニュースがあったか?日経平均株価やTOPIXの値動き、個別銘柄の値動きや個別材料などの相場市況解説を「前引け市況」と言います。

 

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「ブラックロックがりそなHD(8308)など8銘柄を大量買い」が話題に、富士山マガジンは買い気配

7月7日前引けの日経平均株価は272.67円高の20,384.79円、TOPIX20.90ポイント高の1,641.26ポイントと急反発。東証一部の出来高は概算で11億3,459万株、売買代金は1兆841億円、値上がり銘柄数1,678、値下がり銘柄数141、変わらずは69と全面高となった。

ギリシャ国民投票の結果が緊縮財政「No」となり、6日に東京株式市場は日経平均株価が瞬間的に500円超も下落する場面もあったが、欧州株式市場と米国株式市場が落ち着いた動きだったことで7日は反発スタートとなった。ただマーケット関係者の間では、あらゆる政策を打ってきても下げ止まらない中国株に警戒する声が高まってきた。

東証一部市場の値上がり率ランキングでは低位株が目立つ、値上がりトップはCVSベイエリア(2687)、林兼産業(2286)、クリエイトSD(3148)、フィード・ワンHD(2060)が上位を占め、値下がり率ランキングでは、カーリット(4275)、アスクル(2678)、九電工(1959)、メニコン(7780)などが上位を占めた。前日に大きく売られた主力株は、三菱UFJフィナンシャルG(8306)、みずほFG(8411)、三井住友FG(8316)、ソフトバンク(9984)、ファーストリテイリング(9983)、東京電力(9501)などが急反発となった。

個別では、CVSベイエリア(2687)が3〜5月期高進捗を材料視して値上がり率トップに新値更新、セブン銀行(8410)が米国 7-Eleven, Inc.とATM設置契約を買い手掛かり材料に大幅高、トヨタ自動車(7203)は「インドにレクサス投入」と発表され投資家心理改善もあって値上がり、クリエイトSD(3148)は今期増益見通しに増配を好感して上場来高値を更新。

アドヴァン(7463)は4〜6月営業益高進捗で上方修正期待で買われ、マツダ(7261)はJPモルガン証券が投資判断を格上げしたことが手掛かり材料視され買われ、日置電機(6866)は上方修正と増配を素直に好感され大幅反発、森下仁丹(4524)は個人の体質に合わせたサプリ開発に乗り出すと伝わり材料視、ソニー(6758)とヤフー(4689)が不動産分野で資本・業務提携で小幅高、カーリットHD(4275)は公募増資など発表で希薄化を警戒され値下がり率トップとなった。

本日、東証マザーズ市場に新規上場した富士山マガジンサービス(3138)は公開価格2,650円に対して、4,535円買い気配で前場の取引を終えている。

マーケット関係者の間では「ブラックロックがりそなHD(8308)など8銘柄を大量買い」が話題になった。7月6日提出された5%ルール大量保有報告書によると、世界でも大手の運用会社ブラックロックが日本法人のブラックロック ジャパンを主名義として、りそなHD(8308)など合計8銘柄の日本株を新規に大量取得している事が判明した。

提出された内容は、りそなHD、キリンHD(2503)、コニカミノルタ(4902)、栗田工業(6370)、バンダイナムコ(7832)、ヤマハ(7951)、あおぞら銀行(8304)などを従来は保有株ゼロから発行済み株数の5%以上を大量取得している。運用会社の大量取得で将来の株価上昇が見込まれると、個人投資家のちょうちん買いが追随するのではないかという話しも聞かれた。