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アナリストレポート拾い読み(12月21日)

【みずほ証券】
化学セクターのレポートをリリース。総合化学は今期上期の業績が会社計画を上
回る実績を示したものの想定の範囲内で、むしろ下期の会社想定以上の原料コ
スト上昇に伴う製品値上げが、需要減をもたらす可能性を留意する段階に入った
と指摘。スペシャリティー化学は原料高で収益回復は鈍いものと予想するも、独自
の技術/領域で強味を持つ企業群はバリュエーション面で評価すべきとコメント。総
合化学では昭和電工をトップピック。スペシャリティー化学では日産化学、日本触
媒、ダイセル化学。電子材料ではJSRとSUMCOが割安と分析しています。

【日興シティ証券】
日本株投資戦略では福田内閣の支持率低下を受け、従来の自民党支持基盤
と言われる小売、建設、不動産、金融などの中小企業の業況悪化が目立つと指
摘。年金問題や防衛省疑惑の処理で精一杯の福田内閣が、抜本的な経済対
策を打ち出すとは考えにくいとの見解から、2008年も日本株が世界をアンダーパフ
ォームする可能性は高いと解説。投資アイデアは世界で通用する企業の投資を推
奨。任天堂、ニコン、ダイキン、オリンパスを紹介しています。

【クレディスイス証券】
金融セクターのレポートでは、日本経済が更に発展するには産業構造の転換で生
産性を向上させ、保有資産の有効活用を進め成熟した債権国へ移行する必要
があると指摘。また、複線的金融システムへの移行という構造変化に直面し、伝
統的銀行業務が限界に達した大手金融機関は、資金仲介業者から多様な金
融サービスを提供する総合金融機関への変貌が求められていると解説。個柄では
構造変化の追い風を受ける野村HD、オリックス、SBI ホールディングス、成長戦略
や経営管理等で比較的評価の高い三井住友FG、ミレアHDを紹介しています。

【ゴールドマンサックス証券】
2008年の大手不動産株投資戦略は、「今後半年以上にわたって更に景気が悪
化した場合」と「今後半年以内で景気悪化が収束に向かった場合」の二つのシナ
リオによって投資戦略が分かれてくると指摘。仮に景気が大幅に悪化した場合、現
状の株価水準で推移し大幅な景気悪化に至らなければ現在の株価は割安と解
説。金融市場の信用収縮局面では、財務的に安定している企業の優位性が高
いとの見方から、三菱地所と三井不動産がベストとコメント。信用収縮回復局面
では住友不動産を取り上げています。

【モルガンスタンレー証券】
日本経済のレポートでは2008年は経済より政局とコメント。福田内閣の支持率急
落でも年度内に解散の方向性が決定的となる可能性は高いと予想。選挙後のベ
ストケースシナリオとして中道右派主導で政界再編が進む可能性を指摘。経済の
パフォーマンスは低調でも、政局で日本株を買う局面が久々に到来することを期待
したいとコメントしています。

【東海東京調査センター】
自律反発機運は高まっているものの、日米ともに景気減速に対する警戒が強まっ
ているため不安定な相場展開が続きそうと指摘。ただ、日本株の投資指標は再度
割安水準に入っているため、下値を試す場面では押し目買いスタンスを推奨。個
別では値上げ実施による収益改善が期待されるキッコーマン、PERとPBRの両面で
割安感が強いアーレスティを紹介しています。

【メリルリンチ証券】
電子部品セクターのレポートをリリース。中長期で見た電子部品受注トレンドは緩
やかな下降局面に入る可能性が高いと指摘。数量ベースの受注に大幅な鈍化懸
念はないものの、2008年前半は対前年比での円高による受注伸び率鈍化や2007
年後半の反動が生じる可能性が高いと解説。しかし、各社の株価水準には割安
感が強くなっているとの見解から投資スタンス「ニュートラル」を継続。セクタートップピッ
クとして日本電産を紹介、日東電工の偏光フィルム事業にも注目しています。

【JPモルガン証券】
石油セクターのレポートでは、短期的には株価ドライバーの好転がには見込みにくく、
セクターとして業績拡大期ではないことから株主還元の志向が強い銘柄が評価され
やすいと指摘。PERなど収益バリュエーションよりもPBRや配当利回りなどが機能し
やすい状況との解説しています。